今回はIBMのThink Pad s30を入手しました。
CPUは、モバイルPentiumIII−600MHzらしいです。
メモリー、128MB
HDDは、20GBが入っていました。
OSは、WindowsXp−Homeでした。
本来この機種は初期型がWindowsMEやWindows2000を搭載して
いたようですが、2003年製あたりからWindowsXp−Homeに
変わったようです。
HDDからのディスクリカバリーを使って、インストール
したので、標準でWindowsXpの入っているタイプだったので
しょう。
詳細情報は↓こちら↓から
Lenovo Think Pad s30
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd13.nsf/jtechinfo/SYP0-0208B51
ところが、残念なことにバッテリーが死亡しており、
致命的にバックライトが点灯しないため使うことができま
せん。
普通なら、外部ディスプレイでとりあえず使おうと考えるの
ですが、このノートは、外部ディスプレイへの接続に専用の
アダプターが必要らしいのです。(ディスプレイコネクターが
特殊な形状です。)
そんなことで、しばらくは放っておいたのですが、せっかく
あるのだから「使わないともったいない。」と考えて、
バックライト(冷陰極管)の交換に踏み切りました。
バックライト(冷陰極管)がつかない原因は、いろいろ
考えられますが、大部分は冷陰極管の球切れとインバーター
回路の故障です。
以前に比べると(2004年ごろ)冷陰極管は、オークション等
でも出品されるようになっており、比較的入手が容易です。
インバーター回路は、機種によって物理的に入らない場合が
多いためまずは、バックライト(冷陰極管)交換から手を
つけてみることにしました。
※このページの内容について、IBMやLenovoは一切、関係ありません。
また、このページ作成者およびサイト管理者、修理改造の実施者はこのページ内
の記述についてなんらの保証も行いませんし、責任を負うものでもありません。
あくまでも、読み物として、読者または利用者の責任においてのご利用が前提
となることをご了解ください。
ではここから、ThinkPad s30の分解記事となります。
0.TP-s30の外観と大きさ
本体下に敷いてあるのは、A4サイズの印刷用紙です。
およその大きさ(小ささ)がわかるでしょうか。1.裏面のねじを外す
本体裏面の▼▼の印のついたねじを外すとキーボードを外せます。
今回は、液晶パネルまで外しますので、ここに見えているすべての
ねじを外します。
(特に、バッテリー裏にある短いねじは液晶パネルの本体側カバーの
止めねじですので忘れないようにしてください。)2.キーボードの取り外し
キーボードコネクタが隠れていますので、無理に引き上げると、
ケーブルやコネクタを傷めてしまいます。
キーボードを外すと、ハードディスクやメモリースロットなどを
触れるようになります。3.ハードディスクの取り外し
4.メモリスロット
メモリー(SD-RAM:PC100−SODIMM)を取り付けます。
128MB(合計256MB)までの容量を増設可能です。5.液晶(フラット)パネルの取り外し
液晶フラットパネルを外したところ
通常は、ここまで分解できればOKなのですが、今回のミッションは
バックライト交換なので、もう少し先まで手順を延ばします。
ただし、バックライト交換はお勧めできる作業ではないため、全手順は
紹介しません。
インバーター回路およびパネル単体への分離とパネル上の制御回路
とケーブルの接続を外すところまでです。6.液晶(フラット)パネルの分解
ヒンジ部左のねじを外しました。
同様に、パネルのねじをすべて外します。
パネル上部には暗いところでの作業用に白色LEDがついています。
これで、暗いところでもキーボードが明るく照らされます。
各辺に2箇所程度フックがあります。このフックの位置を
探りながら、少し掬(すく)い上げるような気持ちでドライバー
をこじっていきます。
パネルカバーの下部は両面テープで接着してありますので、
時間をかけて、ジワジワとはがしてください。
インバーター基盤は、ねじでパネルカバーに固定されて
いるので、まずねじを外しておきましょう。
ここまでで、ほぼ液晶単体を取り出すことができます。
次に、液晶パネルとヒンジのねじをはずします。
液晶パネルとインバーター基盤を外しました。
このコネクターは、押さえを引き出すタイプです。
パネルを外すとわかるのですが、裏面には制御基盤
と液晶面につながるケーブルがコネクターでつながって
います。
パネル下部の左右に黒いテープ下にケーブルと
コネクターが隠れています。
どちらのコネクターも、押さえを立てるとケーブルが外れるタイプです。
これが液晶パネルの光源となる冷陰極管(蛍光灯の一種)
取り出すときに片方の端を割ってしまいました。
(管径1.8mm長さ218mm=10.4インチタイプのものと思われます。)
別のノートパソコン用に買った253mm(12.1インチ)
管径2.0mmのものと並べてみました。
この機種は、HDからリカバリーができるので、購入時の状態に戻すのは簡単です。
そのかわり、リカバリーの関係でハードディスク(HDD)の交換は慎重に考える必要があります。
ただ、この製品は、本来モバイル向けのノートなので、パワーアップはメモリー増設程度でも十分でしょう。
実際に使って見た感触ですが、あまり聞きなれないグラフィックスチップ(SMI Lynx 3DM4)なので(オマケにグラフィックメモリー4MB)WindowsXPでの描画速度に不安を感じたのですが、まったく問題なく利用できました。
さすがに、3Dや動画は無理ですが、Office製品の利用やインターネットでのホームページ閲覧、メール送受信などはストレスなく使うことができます。
※画面のバックライトが点灯しない原因は、バックライト(冷陰極管)の球切れだけではありません。
インバーター基盤の故障や本体マザーボードの故障などさまざまな原因が考えられるものです。
安易に冷陰極管の交換に挑戦することは積極的にお勧めできるものではないことを再度ご承知おきください。
Mobile PentiumIII-600MHz
標準128MB + 増設128MB
SMI Lynx 3DM4(メモリー:4MB)
20GB
無し
10.4inch TFT液晶
10/100base/Tx1 PCMCAITypeIIx1 CFtypeIIx1 USB1.1x2 IEEE1394x1
W257xD213xH22.5-32.3mm 1.45kg
56W
WindowsXP-home IBM Access Connections、MusicMatch JukeBox、PC-Doctor for Windows、Adobe Acrobat Reader、Norton AntiVirus 2002
リカバリーは起動時にF11キーを押すことで、HDより可(Disk to Disk方式)
Update 2007/01/10
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