平成13年(2001年)10月中旬
SONY Vaio PCG861−BP(A4ノートタイプ)の電源が入らなくなりました。
平成11年(1999年)3月に購入しましたので2年6ヶ月程度の使用です。
通常、パソコンの寿命は3年〜5年程度といわれていますので、若干早く故障したわけです。
予想では、「バッテリー周りの問題か?」と考えて修理の見積り(予定では2〜3万円)をもらったところ...
保障期間を過ぎているとはいえ、なんと「修理費用:15万円也」となっています。
内訳は、@メインボードおよびHDD交換、A技術料なので妥当な金額かなとも思いますが、結果として「新品を購入しましょう。」という意味なのでしょう。
実際、PCG−861/BPは、
- CPU→PentiumU233MHz
- MEM→64MB(192MBに増設してある)
- HDD→4GB
と、現在販売されているノートパソコンに比較して非力なものなので買い替えの時期ともいえます。
なんにせよ、修理費用15万円は出ませんから置いておくにしろ、捨てるにしろ動作しないことに変わりはありません。
そこで、どのみち「保障もない・動作もしない」のであれば「ダメ元」で自力修理を試みることにしました。
予算は、もともと予定していた修理代2〜3万円程度とします。
デスクトップ型では、本体内蔵のバックアップ電池(これは、コンピュータのBIOS設定や内蔵時計の動作に
使用している)が消耗すると電源が入らなくなることを知っていましたから、このあたりから調査することにしました。
必要になりそうな工具・器具としては
- 電気系なのでテスター(デジタル・アナログどちらでもOk!)・・・電気店・ホームセンターなどで\1,000ぐらいから
- 部品取り用にジャンクの電気製品・・・何でもよいので中古品屋で\100〜\500で買えるもの
- ドライバー(+、−)・・・精密・普通サイズを「セットもの」で(\300〜\500くらい)
- ラジオペンチ・ニッパー・ペンチ(またはプライヤー)・・・小さ目のもの各1(各\500くらい)
- はんだゴテ、コテ台、はんだ・・・30Wクラスのもの(\2,000くらい)
- カッター、ピンセット、部品箱など・・・100円ショップでそろえよう
を用意しました。(100円ショップでかなりの道具がそろいます。)
筐体裏のネジと液晶接続部の隠しネジを外し分解しようとしますがうまく外れません。
とうとう、カバーの留め爪の一部を破損してしまいましたが、何とかキーボード側のカバーを外すことができました。
(実は、キーボード側のカバーを手前に引き出すように外す構造だったのですが、これがわかりませんでした。)
もちろん、「ネジをなくす・ネジ位置がわからなくなる」といった初歩的ミスは論外ですよね。
目的のバックアップ用と思しきコイン型電池の包み(緑色でした)がキーボード手前の左手側にありましたの
で、本体につながっているコネクタを探して外し、テスタで電圧を測ります。
このバックアップ電池(たぶん間違いないだろう。)は、定格電圧7.2Vで容量15mAhのニッケル水素2次電池
となっていますが、(予想通り)実測電圧は約2.8Vしかありませんでした。
早速、充電に取りかかりますが、普通の単3や単1電池4本の直列接続(約6.4V)では電圧が足りないかもしれませんので、角型(006P型)の9V電池に1kΩ(茶黒赤金の順に色のついたもの)の抵抗を通して接続しました。
(通常、ニッケル水素やリチウム2次電池の充電は、容量の1/10の電流で約10〜15時間かけて行います。)
とりあえず、パソコンが起動できればよいと考え、2時間後に電圧を測りなおして6.1V程度だったので充電を終了しました。
電源アダプターをコンセントに差し込んで、バックアップ電池を本体につなぎ(カバーは外したまま)
電源スイッチを入れると...(電源ランプが点灯して、HDDランプが点滅します。−アアッ!何て感動的)
めでたく起動したので修理完了とします。
電源を切った後、カバーを元通りに取り付けます。(ここでも、取り付けに苦労しました。)
電源アダプターをつないだら再度(今度はバックアップ電池の充電の意味を含めて)電源を入れなおします。
...このまま約半日置きました。
(修理完了までの総費用約8,000円...うーん!自分で修理屋したくなった。)
ということで−−−この後、特に何事もなく平穏無事(平和が一番)に使用できています。
・・・ところが、平成14年(2002年)7月10日、再び事件は起こったのでした・・・・つづく(to be continue...)